JTBパブリッシングは2月27日、初となる農泊ガイドブック「ニッポン感動田舎旅」の販売を記念したトークイベントを東京・代官山の蔦屋書店で開いた。野中厚農林水産副大臣や、巻頭特集で栃木県吉田村を訪ねたタレントの井上咲楽さんが出席。井上さんは「何もないことが最高のぜいたく。農泊は、地元の人ならではの暮らし、食、体験ができる地域を深く感じられる旅行だ」と魅力を説いた。
ガイドブックは、「はじめてなのに懐かしい旅へ行こう」をキャッチコピーに、「感動」的な田舎旅ができる場所として、農水省が推進する「農泊」599地域の中から、(1)宿泊(2)食(3)体験―が三位一体で楽しめるほか、特徴ある取り組みを行う100カ所を厳選して紹介している。
イベントでは、井上さんが、吉田村の農泊施設「吉田村VILLAGE」で体験したイチゴパック詰めや、サイクリング、グランピングなどの体験談を披露した。
井上さんは、「農家から直接話を聞きながら体験することで、理解が深まり充実感も高い。都会では変わる景色を日々見ているが、何も変わらない原風景の素晴らしさも改めて感じられた」と話した。また、農泊の活性化へのアドバイスとして、2次交通の整備やブログなどを活用した細かいスケジュールなどの情報提供を挙げた。体験しやすい価格帯については、「2万円程度」と答えた。
野中副大臣は、「観光需要が回復し、海外からの来訪も増えている。約600ある農泊地域を推し、農村、山村、漁村のさらなる活性化を図っていく」と今後の可能性を示した。
トークイベントの様子
農泊を応援する井上さん