「世界かんがい施設遺産」に国内3施設を登録申請


 国際かんがい排水委員会(ICID)日本国内委員会はこのほど、「世界かんがい施設遺産」候補施設として、天狗岩用水(群馬県前橋市、高崎市、玉村町)など3施設をICID本部に申請することを決めた。

 申請施設は天狗岩用水のほか、備前渠(びぜんきょ)用水路(埼玉県本庄市、深谷市、熊谷市)と常西合口(じょうさいごうくち)用水(富山市)。日本はこれまで、39施設が登録されている。

 備前渠は「備前堀」の愛称で親しまれており、慶長9(1604)年に関東郡代・伊奈備前守(いなびぜんのかみ)が江戸幕府の命で開削した県最古の用水路。今でも素堀のところが多く、当時の面影を残している。

 2006年には長い歴史や優れた景観を誇る疎水として「疎水百選」に選ばれている。

 今後、ICID本部に設置される審査員会で登録の可否が決まる。登録と判断された施設は、12月にモロッコで開催予定のICID国際執行理事会で発表される。

 世界かんがい施設遺産は、歴史的な施設をICIDが認定、登録する制度。建設から100年以上が経過した、(1)かんがいが主目的のダム(2)ため池などの貯水施設(3)堰・分水施設(4)水路(5)古い水車―などが対象となる。農林水産省は「登録により、かんがい施設を核にした地域づくりなどに活用されることが期待される」としている。

 
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