「インスタ映え」で富士宮を発信 静岡県富士宮市の首都圏誘客モニターツアーに跡見学園女子大学・篠原ゼミ26人が参加


写真の撮り方の秘伝を伝授

 静岡県富士宮市は6日、市が推進する首都圏シティーセールス事業の一環として、跡見学園女子大学(東京都文京区)の女子大生を招き、富士宮市の観光地の魅力を紹介するツアー「インスタ美守(びまもり)モニターツアー」を市内で開いた。写真共有アプリ「インスタグラム」(SNS)を活用して、首都圏の若い女性ならではの視点から市内観光の魅力を発信する。

 モニターツアーには、同大観光コミュニティ学部観光デザイン学科の篠原靖准教授のゼミで地域創生を学ぶ2~4年生26人が参加した。また、インスタグラムへの写真撮影の講師として、富士地域在住でインスタグラマーの植松由梨亜さん(yurisu13)を招いた。

 冒頭、富士宮市観光協会の小川登志子副会長は「富士宮は焼きそばが有名。食の町として打ち出し、焼きそばや肉、酒、ニジマスなどを宣伝するが、効果が目に見えていないものも多くある。外から目線による魅力の発見、発信は、町づくり、商店街の活性化につながる」とあいさつした。

 講習は、植松さんによる「インスタ映え」する写真撮影のコツや編集方法などの講義を実施。撮影での立ち位置、帽子やメガネなど小物の使い方、写真編集アプリ「ライトルームCC」を活用した切り貼りや色調調整などの編集技術、視聴されやすい掲載時間などを伝授した。植松氏は「拡散する場合、ハッシュタグは必須。また、見てもらう人が楽しいと思ってもらえることが大切」とアドバイスした。

 講習後は、富士山本宮浅間大社の鳥居を背景に、写真を撮る際の目線や体の角度、ポージングの仕方などの指導を行った。また、浅間大社前の商店街を、地図を片手に巡り、写真映えするお気に入りの1枚を求めて散策した。

 名産品街「お宮横丁」では、学生らが富士山をモチーフにしたジェラートや名物「富士宮やきそば」を購入しながら、構図や背景を確認しながら写真撮影に挑戦していた。

 参加した、同大学4年生の森みなみさんは「日本全国の地域振興に取り組む中で、SNSは必須の情報発信手段。学んだ技術を生かしていきたい」と語った。

 富士宮市は、2017年度から「美守」をキーワードに首都圏へのPRを実施。首都圏の女性や若者などを中心に、富士宮市独自の歴史・文化や自然、食を発信することで、交流人口の拡大や移住・定住、ふるさと納税などの施策への効果をもたらす取り組みを実施している。


商店街を巡りながら撮影


写真の撮り方の秘訣を伝授


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