ジャパニーズ・イン・グループ、外客受け入れで基礎研修会開催


福田会長(右端)らが講義

 外国人旅行者の受け入れに積極的な宿の組織、ジャパニーズ・イン・グループ(JIG、福田金也会長=栃木県・タートル・イン・日光)は8日、東京の台東区民会館で第2回外国人観光客受け入れ基礎研修会を開いた。同グループ会員以外の旅館関係者らも対象にしたオープンセミナーで、外国人客受け入れに長年の実績とノウハウを持つグループ会員の経営者らが、「受け入れる際のポイント」を具体的な事例を交えて解説した。

 福田会長ら会員旅館の4氏が「ハード面、ソフト面の準備」「予約サイトの活用方法」「有効なホームページ制作方法、SNS展開」「宿泊時の留意点」を解説した。

 ハード、ソフトの準備では「無料Wi―Fi」「多言語表示」「クレジットカード対応」の必要性を指摘。

 予約サイト、特に宿泊代の事前決済を行わないサイトには、宿泊の仮押さえ予約と、ノーショーの際のキャンセル料の取り損ねを防止するため、オンラインのクレジットカード決済システム「Square」の利用が効果的だとした。

 自社ホームページに多くの閲覧者を誘導するためには「自分の宿の強みを認識し、そのキーワードで検索されやすいサイトを作ることだ」とした。

 滞在する顧客には「パソコンやスマートフォンを当たり前のように持ってくる。海外の電化製品に対応するため、アダプターの用意をお薦めする」「お客さまの国の政治と宗教の話、差別的な発言は決してしないこと」と説いた。

 国際観光サービスセンターの矢田部暁主任研究員は「インバウンドの現況と小規模旅館の外国人観光客受け入れの必要性」を講演。

 「外国人客は小規模旅館にスタッフとの身近なコミュニケーションを期待している。ただ、コミュニケーションイコール外国語会話ではない。ボディランゲージ、図、写真、ピクトグラムと、コミュニケーションの要素はいろいろある。どこの国の人であっても、相手を思いやる心があれば、気持ちは必ず通じる。さりげない気遣いを行ってほしい」と説いた。

福田会長(右端)らが講義

 
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