草津温泉、「にっぽんの温泉100選」で14年連続1位

  • 2016年12月15日

 旅行会社やネットエージェントなど旅行のプロによる投票で決まる人気温泉地ランキング「第30回にっぽんの温泉100選」。主催の観光経済新聞社は1日、後援団体をメンバーとする実行委員会による審査会を東京都台東区の本社で開催し、決定した。その結果、今回も草津温泉(群馬県)が他の温泉地を寄せ付けず、14年連続となるトップに輝いた。2位は昨年4位から上昇した別府八湯(大分県)、3位は昨年8位から指宿温泉(鹿児島県)がランクインした。併せて、2016年度「人気温泉旅館ホテル250選」なども決めた。(7面ににっぽんの温泉100選全ランキング、12面に人気温泉旅館ホテル250選)

 にっぽんの温泉100選は、旅行会社やネットエージェントに投票で人気の温泉地を選んでもらい、どの温泉地が旅行者に支持されているのかを探るのが目的だ。また、ランキングの上位を目指して各温泉地が温泉地の整備や魅力づくりをさらに進めるとともに、それによって日本の温泉地全体がレベルアップすることも狙いとしている。

 後援は観光庁に加え、日本旅館協会、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会、日本温泉協会、日本旅行業協会、全国旅行業協会、日本観光振興協会、日本政府観光局、公益財団法人日本交通公社の9行政・団体。国内観光の主要な団体がすべて関わっており、まさに観光業界が認める権威ある温泉地ランキングと言える。

 投票方法は今回もJTBや近畿日本ツーリスト、日本旅行をはじめとする大手・中堅の旅行会社や、じゃらんnet、楽天トラベルなどのネットエージェントに投票用はがきを配布。7月1日から10月末までの投票期間に集まった有効投票はがき枚数は9636枚。1枚のはがきに5カ所までの温泉地を記入できるため、総投票数は2万4778票となった。

 1位の草津温泉は、三名泉の一角を成し、古くから名泉と評価される。湯けむりが舞い上がるシンボル「湯畑」、湯の温度を下げる「湯もみ」などが、温泉地らしい風情を感じさせる。歴史・文化を維持するだけでなく、「御座之湯」「湯路広場」「熱の湯」と次々に施設や広場などを整備し、新たな魅力づくりにも努めていることから、長きにわたってにっぽんの温泉100選のトップに君臨している。

 別府は、源泉数、湧出量とも日本一。国際観光文化都市として世界から観光客を集める。2位の別府八湯には別府温泉、鉄輪温泉など八つの温泉地があり、それぞれ異なる泉質の湯が楽しめる。

 3位の指宿温泉は、海岸の砂浜に身をうずめる砂むし温泉で特に有名だ。近年は、干潮時にできる砂の道「ちりりんロード」で陸続きになる「知林ケ島」の観光をアピールしている。

 別府八湯、指宿温泉ともに4月の熊本地震の影響が懸念されたが、マスメディアに取り上げられたことで注目され、また九州観光支援の「九州ふっこう割」の効果もあって、票を伸ばした。

 道後温泉(愛媛県)は昨年9位から6位へとアップ。三古泉の一つで、共同浴場「道後温泉本館」が町のシンボルだ。

 審査会では、実行委員会特別賞を「阿寒観光協会まちづくり推進機構」に贈ることも満場の一致で決定。同機構が「地元行政と連携し、入湯税の条例改定で独自の財源を創出し、人材育成やおもてなし事業など国際観光地の整備に取り組んでいる」ことを高く評価した。

 16年度の人気温泉旅館ホテル250選は、入選した267軒(一つの企業が同じ温泉地内で経営する複数の宿泊施設について、それぞれを「1軒」、そのすべてを合わせて「1選」と数える)のうち、初入選は12軒だった。5回以上の入選を果たした優秀な旅館・ホテルの227軒には「5つ星の宿」の称号を贈る。

 16年度の入選施設への認定証授与式は来年1月20日に東京の浅草ビューホテルで開催する。

にっぽんの温泉100選実行委員会メンバー(順不同)=佐藤英之・日本旅館協会専務理事▽清澤正人・全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会専務理事▽荒井英世・日本温泉協会事務局長▽興津泰則・日本旅行業協会国内・訪日旅行推進部長▽若井茂・全国旅行業協会事務局長▽久保田穣・日本観光振興協会副理事長▽蜷川彰・日本政府観光局インバウンド戦略部長▽梅川智也・公益財団法人日本交通公社・理事、観光政策研究部長▽積田朋子・観光経済新聞社社長

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http://www.kankokeizai.com/image/2016pdf/20161217_07.pdf

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