UNWTOと観光庁、京都で「観光と環境シンポ」開催

  • 2009年2月14日

能楽堂を舞台にシンポジウムを開くのは珍しい

能楽堂を舞台にシンポジウムを開くのは珍しい

 観光庁、世界観光機関(UNWTO)主催による「観光と環境に関する国際シンポジウム」が3日、京都市の金剛能楽堂で開かれた。日本の各観光地でも環境に配慮した観光のあり方への取り組みが始まっていることを受け、97年にCOP3(地球温暖化防止京都会議)が開催された古都・京都で、伝統文化から地球環境問題を考え、環境と伝統文化の「持続可能な観光」の創造に向けた試みを世界に向けて発信した。

 基調講演では、宗田好史・京都府立大准教授が「環境都市京都の観光、エコロジカル都市のエコ・ツーリズム」のテーマで講演。宗田氏は「観光客として京都になじんでいくうちに『京都は環境に優しい町、そして環境に優しい活動をすることが本当に京都を楽しむこと』ということをどう旅行者に自覚してもらえるかを議論すべき」と話した。さらに、新名神高速道などの開通により、中部圏から自家用車などを利用する観光客が増えていると説明。今後、土・日曜の高速道料金が引き下げられることもあり、対応策を考えなければならないと指摘した。

 UNWTO本部チーフマネージャーのガボール・ヴェレクチは「観光と環境に関するUNWTOの基本的な考え方」、アルマンド・モンタナーリ・ローマ大学教授が「EUの観光政策・環境政策〜スローフードからスローツーリズム」のテーマでそれぞれ講演した。

 京都からは「京都からのレポート」と題して、京都で観光や環境などに携わっている下村委津子・NPO法人環境市民理事、村尾俊道・京都府企画総務課副課長、中東久雄・草喰(そうじき)・なかひがし主人の3氏が各自の活動内容を発表。下村氏は、叡山電鉄や阪急電車とのパートナーシップにより運行した環境メッセージ列車やエコ修学旅行の活動について報告。村尾氏は、「歩くまち・京都」実現のための施策として、パーク・アンド・ライドなどによる渋滞緩和やモビリティ・マネジメントの取り組みを紹介。中東氏は、京料理から考える地産地消と環境について、また小学校で取り組んでいる食育活動などについて話した。

 続いて、講演者やレポート報告者らによるパネルディスカッションが行われた。各自の取り組みについて意見交換を行った後、トップシーズンの桜や紅葉の季節の交通対策などについて意見が交わされた。

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