
トリップドットコムグループは24日、「2025年旧正月旅行トレンド」を発表した。
グローバルオンライン旅行サービスプロバイダーのTrip.com Groupは、2025年旧正月期間中のアジア旅行者の傾向や人気の旅行先に関する最新トレンドを発表しました。
旧正月はアジアの多くの国で祝われる主要な祝日であり、家族や友人と特別な時間を過ごす大切な機会です。今年は「蛇年」にあたり、これは知恵、直感、そして変化を象徴します。旅行トレンドが絶えず進化し、多様化している現状を反映しています。一部の人々は自宅で静かに祝う一方、多くの人々が近場や遠方を問わず旅に出て、特別な思い出を作ることを選んでいます。旅行が完全に回復した2025年、旅行者たちはより長い滞在、深みのある体験、そして従来とは異なる新しい目的地を求める傾向が強まっています。
海外旅行が活発化と滞在期間が最大10%延長Trip.com Groupのデータによると、クロスボーダー旅行の需要が前年同期比で大幅に増加しており、祝日と有給休暇を組み合わせることで滞在期間を延ばす旅行者が増えています。特に中国本土では、2025年の旧正月では大晦日が公式に祝日となります。このため、わずか2日間の休暇を取るだけで11日間の旅行が可能です。韓国では1日の休暇で9日間、シンガポールでは1日の休暇で5日間の連休を作ることができます。このように、長期滞在が今年の旧正月の特徴となっています。アジア太平洋地域の旅行者の平均滞在期間は、今年の祝祭期間中に最大10%延長しています。旧正月を祝う旅行者に人気の旅行先には、日本、香港、シンガポール、中国本土が含まれます。
秘境スポットへの関心が増加
今年の旧正月シーズンは「秘境スポット」に注目が集まっています。エジプト・ギザ(ピラミッドやスフィンクスが有名)、アメリカ・サンルイスオビスポ(ワイナリーと美しい海岸で人気)、フランス・シャラントンルポン(パリ中心部の南東に位置)など、従来の観光ルートではない旅行先が人気を集めています。アジアの人気旅行先でも同様に、沖縄(日本)、セレンバン(マレーシア)など、比較的知られていない都市への関心が高まっています。
アジアに人気の日本の観光地
Trip.comグループのデータによると旧正月期間中、アジアからの旅行者には東京や大阪といった主要都市が引き続き高い人気を誇りましたが、注目すべきは地方都市や自然豊かなエリアの台頭です。北海道では札幌や函館、登別が雪景色や温泉を求める旅行者に支持され、中国やシンガポール、タイ市場で特に注目されました。また、九州地方も福岡や湯布院、別府などが韓国や台湾市場で好評を博し、美食や温泉を楽しむ旅行先としての評価が高まっています。さらに、高山や富士河口湖といった山岳リゾートも、香港やタイの旅行者に人気を集め、四季折々の景観や伝統的な魅力を提供しています。こうした地方都市への関心の高まりは、アジアの旅行者が都市部を超えて日本の多様な魅力を発見しようとしている傾向を示しています。対前年の増加率では、高松が**262%**を記録し注目を集めています。高山や金沢、函館といった都市もそれぞれ158%、133%、133%と高い伸び率を見せ、地域ごとの個性豊かな魅力が訪日旅行者を引きつけています。新たな視点での旅行先選びが進む中、地域ごとの個性あふれる体験が訪日旅行の新たなトレンドを形作っており、今後も地方都市が注目されることが期待されます。
家族旅行が中心に
家族との集まりは旧正月の伝統の中心ですが、今年は家族で楽しめる旅行が主流となっています。特に中国本土やシンガポールでは、クルーズ旅行が人気を集め、昨年比で3桁成長を記録しています。ファミリー向け客室の需要は400%増加しており、人気の港として上海、シンガポール、ドバイが挙げられます。また、福岡(日本)、済州(韓国)、プーケット(タイ)が魅力的な寄港地として注目されています。豪華な設備やオールインクルーシブのパッケージが、アジア太平洋地域のクルーズ旅行者にとって大きな動機となっています。同様に、アトラクションでの子供向けチケットの予約も42%増加しており、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、香港ディズニーランド、東京ディズニーランドといった家族向けアトラクションで特に増加が見られます。これらのテーマパークに加え、水族館や博物館も家族旅行の定番として選ばれています。
ホテルや宿泊施設の需要も高まる
長期休暇の増加と旅行の多様化に伴い、ホテルや宿泊施設への需要も急増しています。Trip.comのデータでは、アジア太平洋地域のホテル予約が前年比で約30%増加していることがわかります。また、豪華なリゾートからユニークなブティックホテルまで、多様な宿泊オプションへの関心が高まっています。特に、日本の温泉旅館やバリ島の高級ヴィラがLNY旅行者の間で人気を集めています。