T―LIFE協定連盟は4月24日、東京のセルリアンタワー東急ホテルで第1回全国総会を開いた。前身のタビックスジャパン協定連盟から移行して初めての総会。旅館ホテル連盟の寺田順三郎会長(三重県・戸田家)、施設運輸連盟の久保田徹会長(沖縄県・優美堂)は、連盟の新体制移行でT―LIFEホールディングス傘下の旅行会社全てに販路が広がったことに期待するとともに、その活用に向けて会社側と議論を進める考えを述べた。
T―LIFEホールディングスは、食品、印刷など幅広く事業を手掛けるタイヘイグループの旅行会社を統括する事業持ち株会社として昨年4月に設立。傘下の旅行会社はタビックスジャパン、東日観光、トラベルイン、湯旅の4社と、航空支援業務を行うインターアビエーション・ジャパンなど4社からなるIAJグループの計8社。
協定連盟組織は従来のタビックスジャパン協定連盟を引き継ぐ形で発足した。
旅館ホテル連盟の寺田会長は「グループの旅行会社はそれぞれ特徴がある。ホールディングスの石川(邦大)社長から『シナジー効果を最大限に発揮する』と話をいただいている。われわれは従来のタビックスジャパンに加え、ホールディングス傘下の旅行会社全てに販路が広がった。一層の送客拡大を期待するとともに、拡大した販路を生かすための意見交換を行いたい」と述べた。
T―LIFEホールディングスの代表取締役で、タイヘイ社長の太田健治郎氏はグループ全体の事業方針に言及。「グループの年商は3400億円。食品、印刷、その他の各部門で3分の1ずつを占めるが、その他の中で旅行業はおよそ半分。本年は500億円を超す取り扱いを目指している。旅行業は決して中途半端ではなく、グループで一番の売り上げにする意気込みで取り組む。石川社長を中心に大同団結し、力を入れる」と述べた。
総会では今後2カ年にわたる事業計画を決定。全国9地区会の誘客部会が手掛ける各種企画への助成、会社側と連盟側の参加による商談会を行う。
【新役員】(敬称略、カッコ内は所属)
◎協定旅館ホテル連盟
名誉会長=石川邦大(T―LIFEホールディングス社長)▽会長=寺田順三郎(三重県・戸田家)▽副会長=山田久志(新潟県・湖畔の宿吉田家)、宮﨑光彦(愛媛県・ホテル椿舘)、中村菊吉(東京都・水月ホテル鴎外荘)
◎協定施設運輸連盟
名誉会長=石川邦大(T―LIFEホールディングス社長)▽会長=久保田徹(沖縄県・優美堂)▽副会長=井上徹(長崎県・和泉屋グループ)、渡邊克仁(北海道・北都交通)、中島四郎(島根県・鴎外村ふる里)