SDGs推進の宿に国際認証 サクラクオリティがGSTC承認で創設

  • 2022年10月18日

緑色の桜で表す宿泊施設向けのSDGs認証制度「サクラクオリティ An ESG Practice」の認証マーク

世界に持続可能な観光アピール

 日本の観光産業は、欧米を中心に世界の潮流となっているサステナブル・ツーリズム(持続可能な観光)への意識が低いといわれる。インバウンドの本格的な再開を控え、国内の対応を進めようと、観光品質認証協会(東京都千代田区)は、日本発の宿泊施設向けSDGs認証制度「サクラクオリティ An ESG Practice」を創設した。認証の基準は、国際機関のグローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(GSTC)から承認を受けており、国際的な認証として世界の旅行者にアピールできる。

 認証基準は、国際的な目標、SDGs(持続可能な開発目標)の17のゴールを基に、環境、廃棄物、社会、文化、事業、地域などに関する172の項目で構成。この基準を米国に本部を置くGSTCに申請し、今年3月に承認を受けた。基準への合致が認められれば、SDGsの取り組みを実践している宿泊施設として国際的に認証されたことになる。

 基準を承認したGSTCは、持続可能な観光の推進と、その国際基準を制定・管理することを目的に、2007年に発足した国際非営利団体。GSTCの国際基準には、観光産業向け、地域向けがあり、国連世界観光機関(UNWTO)の下で開発された。国際的に知られているサステナブル・ツーリズムに関する認証ラベルも、多くがGSTCの承認を受けている。

 観光品質認証協会では、サクラクオリティ An ESG Practiceを国際規格として米国のグーグル本社に申請し承認を受けた。これにより認証施設は、世界のグーグルサイトのホテル検索で「エコ認定」のタブが表示され、第三者機関にサステナビリティの認証を受けた施設であることが紹介される。グーグル以外にも、認証施設の情報はGSTCを通じてグローバルOTAなどに共有されるという。

 サクラクオリティ An ESG Practiceは、現地調査を含めて施設の取り組み状況を審査し、緑色の桜マークの数によって5段階で評価する。評価の段階が、PDCAサイクルを回す管理システムになるよう設計されている。現在、認証施設は14施設(旅館12施設、ホテル2施設)で、緑色の桜マークが一つの1段階目が12施設、さらに取り組みが進んだ三つの緑色の桜マークが付いた3段階目が2施設となっている。

 観光品質認証協会の北村剛史統括理事は「サステナブル・ツーリズムに関して日本の認識はまだまだ低い。メリットが見えづらいとして踏み込まない事業者が多いが、世界では取り組んで当然というのが一般的な認識となっている。SDGsに取り組まない事業者は、これからインバウンド、MICEの誘致ができなくなる。地域の理解を得ながら、地域に貢献していく観光の健全な発展、『住んでよし、訪れてよし』の地域づくりにおいても重要だ。地域を挙げて認証制度を活用してほしい」と話している。

 サクラクオリティ An ESG Practiceの認証を申請するには、観光品質認証協会が、17年から運用している「安全、安心、誠実さ」を現地調査などで評価する赤色の桜マークを用いた宿泊施設向け品質認証制度「サクラクオリティ」の認証を受けていることが条件になる。現在の認証施設数は約290施設。サクラクオリティの認証制度を活用するには、DMO(観光地域づくり法人)、または、地域の5施設以上の宿泊事業者グループの単位で取り組む必要がある。

 サクラクオリティ An ESG Practice、サクラクオリティの詳細は、観光品質認証協会(日本ホテルアプレイザル事務所内)TEL03(3580)2341、または公式ホームページ(https://www.sakuraquality.com/)。

緑色の桜で表す宿泊施設向けのSDGs認証制度「サクラクオリティ An ESG Practice」の認証マーク

 
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