観光庁はこのほど、2012年度の観光地域づくりプラットフォーム(PF)支援事業で、宮城県の名取市、岩沼市、亘理町、山元町で構成する仙南沿岸地域名亘観光圏協議会に補助金を交付することを決めた。同協議会が取り組む東日本大震災からの観光復興を目指す事業計画づくりなどを支援する。
PF支援事業は、震災の被災地である岩手、宮城、福島の3県を対象に補助採択の要件を緩和している。観光圏整備法に基づき認定された観光圏でなくても、新規の認定を目指す協議会などを支援している。事業計画などの策定にかかる事業の費用について、上限を500万円として補助金を交付する。
同事業の3県に対する採択地域は、同様の計画策定段階への支援として、南会津着地型観光推進協議会(福島県の下郷町、只見町、南会津町、桧枝岐村)、石巻圏周遊観光促進協議会(宮城県の石巻市、東松島市、女川町)。事業費の4割を補助する事業実施段階への支援として、盛岡・八幡平広域観光圏(岩手県の盛岡市、八幡平市、宮古市、雫石町、葛巻町、岩手町、紫波町、矢巾町、岩泉町、滝沢村、秋田県の鹿角市、小坂町)。