
紅やではフロント横にディスプレイを設置
NEC長野は、画面の表示項目に軽く触れるだけで、求める情報をすぐに入手できる公共用ディスプレイ「32型タッチパネル付パブリックディスプレイ」を2月に発売する予定だ。大型液晶モニタにタッチパネルを装備したもので、誰でも簡単に操作できるのが大きな特長だ。旅館・ホテルでは、来館者向けの情報提供サービスを充実できるほか、案内の無人化により、従業員を接客作業に専念させられる。
長野県・上諏訪温泉の「ホテル紅や」。商品開発を進めるNEC長野から依頼され、このタッチパネル付パブリックディスプレイを昨年8月から試験的に導入している。協力を申し出たのは、「ホテル・旅館のIT化は遅れている。サービス業のアナログ性を画期的に払拭できると考えたから」(小野竹男支配人)。
ホテル紅やでは、フロントの横に一台を設置。効能の高いオーストリア・バドガスタイン産鉱石の岩盤浴も備えた温浴棟「稀石の癒(きせきのゆ)」など館内施設を案内するほか、イベント、お土産、周辺の見所といった各種の情報をオリジナル画像で提供している。
小野支配人は「自分のほしい情報だけを取り出して見るのが今の時代のニーズ。子供からおばあさんまで苦もなく自然に使っている。対人関係をわずらわしいと考える人もおり、これから有望なツールなのでは」と導入の感想を語る。利用者からの好評の声を受け、今後、さらに宴会場などにもタッチパネル付パブリックディスプレイを設置する意向がある。
この件についての問い合わせ先は、NEC長野営業部(電話0265-76-6216)。

紅やではフロント横にディスプレイを設置