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鄭支社長
韓国観光公社(KTO)東京支社は11月20日、クルーズの旅をきっかけとした新たな時代の日韓交流を語り合う「2020韓国クルーズ説明懇談会」を東京都千代田区のザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町で開いた。船社や旅行会社などが参加。韓国の五大寄港地やクルーズで立ち寄れる地方都市の魅力をPRした。
説明懇談会では冒頭、参加者を代表してKTO東京支社の鄭辰洙支社長が「日本の方々を韓国の地方都市にぜひ迎えたい。飛行機だと東京からソウル、釜山、済州への直行便があるが、クルーズだと江原道・束草、麗水といった食がおいしい地域に直接案内できる」とあいさつ。コロナ禍が落ち着いた時に備え、今から徐々に準備することの大切さを訴えた。
セミナーではKTO、江原道観光広報事務所、済州観光公社がそれぞれ寄港地の魅力をPR。KTOは「韓国クルーズ観光市場の現況および活性化推進計画」をテーマに訪韓クルーズ観光市場の動向や五大寄港地(済州港、釜山港、仁川港、麗水港、束草港)の魅力、観光客誘致に向けたマーケティング活動を紹介。
KTO東京支社の南波智司氏は「2019年のクルーズ訪韓客の総計は27万6130人だった。国籍別比率では日本からが7万5839人(27.5%)と最も多く、寄港地では(1)釜山港(77.9%)(2)済州・江汀港(13.5%)(3)麗水港(5.6%)―が人気を集めた」と話した。今後はクルーズ観光振興に向け(1)クルーズ観光広報物制作(2)入港歓迎(歓送)行事の開催(3)クルーズ船上でのプログラム支援―といった各種支援を行うと発表した。
江原道は束草のおすすめ観光地を紹介。必須観光地として束草観光水産市場、おすすめの観光地として雪岳山、束草海水浴場、アバイ村(ケッペ)、海香の路、水刺し身を挙げた。また、束草近郊の観光地としてDMZ観光(統一展望台、DMZ博物館)を薦めた。
済州は、”アジアクルーズのハブ”といわれる二大港(西帰浦クルーズ港、済州港)周辺の観光地を紹介。西帰浦クルーズ港の新観光地として森林セラピーやヒーリングプログラムなどが楽しめる「西帰浦治癒の森」、済州港の新観光地として今年7月にオープンした「スヌーピーガーデン・チェジュ」をPRした。
説明懇談会に参加した商船三井客船の山口直彦社長は「苦しい時こそ新たなプランを出すことが大事。11月2日からにっぽん丸は運航を開始したが、今のところ問題はない。引き続き安全第一で運航していく」と述べた。
鄭支社長
懇談説明会の様子