KNT―CTホールディングス(HD)は9日、2021年度から25年度までを計画期間とする現行の中期経営計画を見直すと発表した。企業風土改革や事業ポートフォリオ再設計など四つの重点施策を盛り込み、2026年度の財務目標は営業利益85億円を見込む。
見直しを行う背景について、小山佳延専務が説明。「2021年2月の策定以降、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う旅行需要の消失という未曽有の事態に対処するべく施策に取り組んできたが、ワクチン接種業務における過大請求事案により当社への信頼が損なわれたこと、またアフターコロナでのマーケットの変化、人手不足の深刻化、円安・物価上昇などの社会・経済構造の変化、国際情勢の混迷など新たな課題が発生している」とし、社会からの信頼を取り戻して持続的成長を実現するために計画の見直しを行うと説明した。
新計画のテーマは「信頼回復と持続的成長に向けたグループ一体運営の強化」とし、2024年度から26年度までの3カ年を計画期間に設定。重点施策は、(1)信頼回復に向けた企業風土改革の継続、(2)事業ポートフォリオの再設計、(3)BtoC事業の価値向上、(4)人的資源の最大活用―の四つを定めた。
会員向け記事です。