KNT CT 青森県西目村、包括連携協定を締結 観光誘客を深度化


締結式の様子

 近畿日本ツーリスト(KNT)とクラブツーリズム(CT)は11月28日、青森県西目屋村と「観光振興及び地域活性化に関する包括連携協定」を締結した。従来行ってきた観光誘客を深度化する。旅行商品造成による観光を通じた各種産業および地域全体の活性化と推進を図る。

 KNTとCTは、西目屋村が進める世界遺産白神山地を活用した観光振興に合わせ、「暗門の滝」をはじめとする白神山地の散策や、村内観光施設の利用を通じて、西目屋村への観光誘客を行ってきた。

 包括連携協定は、3者間の連携を強化し、西目屋村の観光資源を活用した交流人口の増加と相互の情報共有によるニーズの把握と活用で、地域の活性化と住民生活の向上を図ることが目的。連携では、(1)観光・イベントを通じた交流人口の拡大に関すること(2)産業・経済・文化・歴史・スポーツの振興に関すること(3)地域の魅力発信および地域経済の活性化に関すること(4)その他、目的を達成するため、3者の連携協力に関し必要なこと―に取り組む。

 今後は、来年度に世界遺産登録30周年を迎える白神山地を生かした取り組みを実施。白神・西目屋の食や「マタギ文化」、各種体験を組み合わせながら、KNTは着地型コンテンツ開発、ツアーの造成、学生を対象とした教育旅行、スポーツ合宿など、CTは白神山地散策など、アウトドアを組み込んだプランやテーマ型旅行商品の企画販売に取り組む。

 同日には、締結式を開催。西目屋村の桑田豊昭村長は「連携を機にウィズコロナ、ポストコロナでの観光産業の本格的復興を着実に進める。来年は白神山地が世界自然遺産に登録されてから30年の節目の年。記念すべき機会を生かし、白神山地の普遍的な価値と魅力を国内外に発信する」と話した。

 KNTの髙浦雅彦社長は「ツアーの造成、学生団体を対象とした教育旅行、スポーツ需要の取り込みを目指す。地元の青森支店を西目屋村の魅力の発信基地として、誘客だけでなく、地域の課題を解決していく」、CTの中村朋広取締役創造事業本部長は「西目屋村エリアの豊かな自然素材と旅行の親和性は高い。3者が連携して自然体験コンテンツの開拓などに取り組み、青森県をけん引する観光地となるよう共に取り組んでいきたい」と述べた。CTは2019年に約2500人の送客実績がある。


締結式の様子

 
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