KNT-CTホールディングス、最終赤字98億9000万円に コロナ影響で下方修正


 KNT―CTホールディングス(HD)は24日、2020年3月期(19年4月1日~20年3月31日)通期連結決算の業績予想を下方修正し、当期純損益を当初予想の20億円の黒字から118億9千万円の減少となる98億9千万円の赤字とした。前期は12億7900万円の利益を計上していた。業績予想修正には、特別損失の計上、繰延税金資産の取り崩しを含んでいる。

 同社は、1月下旬以降、新型コロナウイルス感染症が国内外で拡大し、国内、海外の個人、団体旅行ともキャンセルなどが相次ぎ、売上高を大きく落としていた。

 また、ソフトウェアなど、一部について減損の兆候があり、連結決算で約18億円を減損損失として特別損失に計上する見込み。このほか、今後の業績動向などを勘案し、繰延税金資産の回収可能性を検討。

 繰延税金資産を取り崩すこととし、個別決算で約14億円、連結決算で約42億円の法人税等調整額を計上する見込みとなった。

 
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