
イベントのチラシ
KNT—CTホールディングス(KNT—CTHD)は25日に、東京都新宿区のJICA地球ひろばで、東日本大震災と原発事故により首都圏に在住する県外避難者を対象としたコミュニケーションイベント「第33回こっちゃ来たらいいべぇ」を行う。同イベントは医療ネットワーク支援センターがさまざまな企業と共同で開催してきたもので、今回旅行会社として初めて共同主催者となり、イベントを行う。
今回はイベントのテーマを「同郷者との再会」「仲間づくり」「コミュニケーション」の場の提供とし、首都圏で避難生活を余儀なくされている約2万人の避難者を対象に開催される。33回目を迎える同イベントは、毎回100〜130人が訪れる大規模なものとなっており、家に閉じこもりがちな避難者が外出するきっかけづくりとして貢献している。
今回はKNT—CTHDの中核会社の近畿日本ツーリスト、近畿日本ツーリスト個人旅行、クラブツーリズムから約40人、特別協力会社など外部から約50人のボランティアスタッフが参加しイベントの運営を行う。
同社が設置する「旅ブース」では日本地図にダーツを投げて当たった場所までの行き方を時刻表を使いながら同社社員と調べるコーナーや、電車運転シミュレーターを使った体験、福島市の観光PRキャラクター「ももりん」と福島県復興シンボルキャラクターの「キビタン」との触れ合いコーナー、バスの塗り絵コーナーなどを企画。
同社の催しものについて「旅行会社らしく旅の気分を味わってもらえるようなものを考えた。心がリラックスできる場所を提供したい」(広報)。
特別ゲストとしてラグビーチーム「近鉄ライナーズ」の選手が登場し、2019年のラグビーワールドカップ日本開催決定を記念したトークイベントが行われる。また銚子はね太鼓、秩父屋台囃子による演奏なども予定されている。
そのほかには特別協力企業などによるハンドトリートメント、メイクサービス、ネイルケア、口腔ケアなどのブースも設置される。
時間は正午〜午後4時。参加費は無料。会場までの送迎バスを2ルート設置した。
同社はこれまでも被災地での支援活動は継続的に行ってきたが、東京で被災者支援を行うのは初めてとなる。

イベントのチラシ