近畿日本ツーリスト(KNT)と契約する宿泊施設や観光施設などでつくるKNT中部観光産業推進協議会(会長=堀泰則・ひだホテルプラザ社長、378会員)は14日、東京都墨田区の東武ホテルレバント東京で、中部6県1地域の観光素材の紹介とKNTグループ社員との情報交換を目的とした観光誘致会議を開いた。今回は堀会長の声掛けにより、東日本大震災で会員が被災した近畿日本ツーリスト協定旅館ホテル連盟(近旅連)東北連合会も参加。ブース出展などで「東北の元気」を発信した。
同誘致会議は14回目。富山、石川、福井、岐阜、愛知、三重の各県と静岡県浜名湖地区から同協議会会員約150人、KNTグループからは吉川勝久KNT社長はじめグループ社員ら約1140人が参加した。
誘致会議では、各県が美しい映像や工夫を凝らした壇上パフォーマンスで今夏以降の見どころを紹介。近旅連東北支部連合会の渡邊和裕会長ほか各県支部長も登壇し、地域の現状を説明した。
会議冒頭では堀会長が「各支部手作りのプレゼンテーションとブース展示の情報を生かして、送客につなげてほしい」とアピール。これに対し吉川社長は、「今は発地、移動、着地それぞれのニーズを融合していくことが求められている。旅行会社、運輸機関、宿泊・観光施設が『ウイン・ウイン・ウイン』となるよう、関係を発展させていこう」と述べ、送客拡大への意欲を示した。
懇親会では、各県、地域が自慢の食材を持ち寄り、合計2600食のご当地グルメを提供。和菓子づくり体験を行った石川県や地酒を振る舞った富山県などと並んで、KNT国内旅行部の協力を受けた近旅連東北連合会が牛タン焼きなどを提供した。
東北のブースも出展