近畿日本ツーリスト(KNT)はこのほど、京都の観光文化発信事業を行っている「らくたび」(京都府京都市、山村純也代表)と教育旅行分野で提携し、修学旅行生向けの総合学習プログラムを始める。京都観光の専門家であるらくたびが学生向けのオリジナル講座の講師などを担当する。KNTは奈良、京都方面に修学旅行生を年間約20万人以上送客しており、質の高いプログラムを提供することで、修学旅行ニーズのさらなる取り込みを図る。
体験学習の需要が高まるなか、単純な体験にとどまらない充実した学習活動を実現できるプログラムを用意。若月亮・らくたび副代表を学校へ派遣して社寺への参拝方法や建物の見方などを講義する京都学講座や、班別行動日前日の事前講座などを行う。
また事前のテーマ学習向けには、テーマごとにらくたびが研究課題を出題し、テーマ学習の理解度をKNTのウェブテストを使って高められるような仕組みを提供する。研究レポートへの評価やアドバイスなども行う。
らくたびは、京都の歴史や魅力を学べる座学講座「京都学講座」や現地散策講座「京都さんぽ」を開いているほか、ビジュアルガイドブック「らくたび文庫」などの出版事業も展開している。