
日本ホテルスクールの学生に「日本旅館の魅力」を伝えた
JTB協定旅館ホテル連盟は12月10日、東京都中野区の専門学校日本ホテルスクールで、学生に旅館を就職先として検討してもらうため特別授業を行った。京都「祇をん新門荘」の女将、山内理江さんが「日本旅館の魅力」について講義。ホテル科とブライダル科の学生100人が聴いた。
山内さんは旅館とホテルの相違点に「重要視する価値観」があるとして、ホテルは「プライバシーと快適性」、旅館は「癒やしや思い出作り」と説明。また、ホテルは軒数が年々増えているのに対して旅館は減少傾向にあるという厳しい現実も示しながら、旅館の素晴らしさである「人」「文化」「料理」についてスライドも使って語った。
授業後のアンケートを見ると「今まで旅館について何も知らず、就職先として考えたこともなかった」という学生が大半だったが、「旅館の長所が分かり、働いてみたいと思った」「ホテルよりもお客さまとの距離が近いところでサービスができるので興味がわいた」など、旅館を就職先の一つに考える学生が多かった。
また、1月20日にはホテル科、ブライダル科、英語専攻科の学生130人に向けて、山内さんを講師とした第2回特別授業を行う予定。