震災後に業績を上げた営業職は「人とのつながり」を重んじる営業スタイルを持っている──。人事コンサルティング会社のJTBモチベーションズは9月26日、このような調査結果を発表した。
全国の20歳から65歳までの企業に勤める営業職620人に対し、仕事に関する意識と行動を調べた。
震災後に業績を伸ばした営業職は、自分の利益を優先するのではなく、客にとって本当にいいことは何かを考え、客自身の考えや答えを大切にする、という傾向があった。また、社内調整を大切にし、ふだんから土産を配るなど、人とのつながりを重要視していた。
こうした結果からJTBモチベーションズは「仕事は、自分のためだけにするものではなく、まわりと支えあい、社会全体とつながっているものである、という基本的な姿勢や態度を身に着けることが必要」と指摘する。
業績を上げていない営業職は、「苦手な仕事になかなか手が付けられない」「特にお客さまへの最初のアプローチとクロージング(仕事の締結)が苦手である」という苦手意識が特徴だった。一方で、「苦手なお客さまともつきあっていく」ことが、震災後に業績を上げている営業職の特徴だった。
目標を達成するためには、この苦手意識の払拭が必須で、「対処のスキルを身に着けることに加え、苦手な仕事に取り組むことの価値を認識してモチベーションを高めることが大切」と同社。