JTB、BeeCruiseと連携して6月より越境EC支援サービス「47storey」開始 3月10日より利用事業者を募集


 JTBは2023年3月10日、地域ならではの地場産品や特産品など日本の魅力を集めた越境EC支援サービス「47storey(フォーティーセブン)」の利用事業者の募集を始めた。日本企業の海外進出や越境ECを支援するBeeCruiseと連携しての取り組み。主に海外在住者を対象に日本の通販商品・オークションの入札や購入のサポートを行うサービス「Buyee」内に開設する。サービス開始は2023年6月の予定。

(概要)https://www.jtbbwt.com/business/service/solution/promotion/media/47storey/
(事業者向けサイト) https://www.jtbbwt.com/files/user/stores/j6673-1/47storey/

 

■背景と目的
 世界の越境EC市場は、2019年の市場規模7,800億USドルに対して、2026年には4兆8,200億USドルまでの成長が見込まれる市場※1で、2025年の大阪・関西万博に向けて訪日外国人観光客の増加が見込まれることや継続的な円安など、日本の事業者にとっては追い風となる好材料が多く、注目されています。
 しかし、中小企業や小規模事業者が越境ECを始めるには、初期費用や運用コストなどの負担が大きい点や、多言語対応や海外配送、トレンドや売れ筋の情報収集、専門人材の不足など、開始後も運用体制に負担や不安があるという課題がありました。

 このような事業者の課題・不安を解決することで、越境ECに挑戦する事業者を増やし、日本の魅力を世界の方々に届けることを目的に「47storey」の開設に至りました。

※1 令和4年8月 経済産業省 令和3年度電子商取引に関する市場調査報告書
https://www.meti.go.jp/press/2022/08/20220812005/20220812005-h.pdf

■「47storey」概要

 「47storey」は初期費用、運用費用が無料で、販売に応じた手数料も不要です。
 日本国内向けのECサイトを運営している事業者が対象となり、海外へ販売したい商品をJTBのエントリーフォームに登録するだけで「47storey」内に多言語商品ページを持つことができます。
 商品の注文が入ると、Buyeeが事業者の日本国内向けECサイトから同一商品の購入をサポートするため、事業者はBuyeeの指定する日本国内の倉庫へ配送するのみでよく、商品登録時の翻訳・多言語化や海外配送の対応も不要です。※2
 海外からの問い合わせに対応するカスタマーサポートも無料で代行するので、事業者は負担や不安なく越境ECに挑戦できます。

※2 海外から配送できる商品には一部制限があります。(万国共通の禁制品)
https://buyee.jp/help/yahoo/guide/prohibited

 

47storey 販売から決済、配送の流れ47storey 販売から決済、配送の流れ

 「47storey」では利用事業者への継続的なサポートのため、事業者には商品登録時に「EClub(イークラブ)会員制度」に登録をしていただきます。

 基本プランは、越境ECに初めて挑戦する事業者や、情報収集や市場の反応を探りたい事業者向けです。
 プレミアムプランは情報支援に加え、サポートデスクへの相談やJTBグループが運営するツーリストインフォメーションセンターなどでのプロモーションメニューの特別価格での利用、「47storey」内でのマーケティングデータ(商品カテゴリー別閲覧状況、国別閲覧状況など)の提供を受けることができます。

 

基本プランとプレミアムプランの違い基本プランとプレミアムプランの違い

 初期費用などの越境ECへの挑戦のハードルを下げ、伴走してサポートをすることで事業者の不安や課題を解消し、日本の越境EC市場の拡大に寄与します。

 また、事業者向けのプランだけでなく、地方自治体や商工会議所など中小企業支援を行う団体、組織を対象としたプランも設定しています。
 地域内の複数の事業者を対象とした越境ECセミナーの開催や、越境EC事業支援事務局の代行(地域版EClub)、地域独自の観光PR型アンテナショップの構築などを行い、地域一体での越境ECをはじめとした地場産品の海外販路開拓の支援をします。

■今後の展望

 越境ECへ初めて取り組む事業者の方の支援だけでなく、「47storey」を通して海外の方にまだ知らない日本の魅力を発信し、その土地に「行ってみたい」と思っていただくことで、訪日外国人観光客の集客につなげ、地域の観光振興に寄与してまいります。

■BeeCruise株式会社について
 「BeeCruise」は、BEENOSグループの「経験値」「ネットワーク」「データの蓄積」といった3つの強みと新たな「テクノロジー」を駆使し、日本をはじめとする世界の企業と消費者をつなぐ販売パートナーとしてEC出店展開の支援を行っています。BEENOSグループは、2008年より海外転送サービス「転送コム」の提供を開始、2012年には海外向け購入サポートサービス「Buyee」をスタートした、越境ECのリーディングカンパニーです。

■海外向け購入サポートサービス「Buyee(バイイー)」について  https://buyee.jp/
 Buyeeは、日本企業の越境ECをサポートするサービスです。海外販売の障壁となる「言語」「決済」「物流」の問題を解消し、サービス利用料も0円から対応可能です。Buyeeを導入することで、一括で世界118ヶ国/地域に販売できます。

 JTBは 「交流創造事業」を事業ドメインとし、全国に広がるネットワークを生かし、様々な人流・物流・商流の創造による交流人口の拡大を通じて、地域や観光事業者の課題を解決するお手伝いをしています。人と人、人と場所、人とコトをつなぎ、新たな価値を創出、デジタル&ヒューマンタッチで地域に新たなイノベーションを起こすことをめざします。
※「交流創造事業」は(株)JTBの登録商標です。

 
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