JR東日本と日本航空(JAL)は3日、訪日外国人向け事業の拡大を目指し提携することを発表した。まず、JR東がグループ会社を通じてJALの台湾にある旅行子会社に出資し、共同で事業運営を行う。
両社は今後、台湾市場を中心に、鉄道と航空を組み合わせた訪日旅行商品を開発、販売することにしている。
JR東グループのびゅうトラベルサービスが、JALグループのジャルパックが全額出資する子会社の創造旅行社(台北市)に出資、7月中に株式の49%を取得する。
JR東は、首都圏や関西に比べて訪日外国人が少ない東北や北関東など、首都圏以外の営業エリアへの送客増を目指す。鉄道の魅力を前面に出した訪日旅行商品の展開も計画している。
台湾からの訪日客は増加傾向で、今後も安定的に訪日客が見込めることから、JR東とJALは提携に踏み切った。今回の提携をきっかけに、両社は中長期的には、台湾だけではなく、アジア全体の訪日客取り込みを進めていく方針だ。