域内の利用実態把握
JR東日本と宮城県、仙台市は2月1日、仙台圏を訪れる人の利用動向の把握や、多言語化による訪日客の利用実態の把握を行う「仙台圏における観光型MaaS」の実証実験(STEP1)を開始した。サービス名称は「TOHOKU MaaS 仙台 trial」。エリア内での複数の移動手段や観光などの検索、予約、決済をシームレスに行える仕組みの構築を目指す。2月29日まで。
仙台を中心としたエリアで実施。MaaS専用のスマートフォンサイトが設けられ、サイト内では「検索」「予約」「決済」ができるほか、エリア147カ所で使えるクーポンブックや土産が当たるスクラッチなど「特典」が用意されている。
検索機能は、JR東日本アプリと連動。現在地から目的地までの経路を検索できる。地図上に観光地や飲食店、駅レンタカー、タイムズカーシェア、ホテルが表示される。予約機能では、駅レンタカー(仙台営業所)を予約できる。決済機能では、仙台を中心としたエリアのJR、地下鉄、バスを2日間自由に乗降できる「仙台まるごとパス」や国分町38店舗でお勧めの料理やドリンクが楽しめる「国分町バル」のデジタルチケットをクレジットカードで購入できる。
サービスロゴは、東北6県をスマートフォンの形にしたもので、東北の山と空をイメージした色を使用している。
今後は、取得したデータを分析し、2020年度の実証実験(STEP2)や、21年4~9月に開催される「東北デスティネーションキャンペーン(DC)」での導入に向けたサービス内容の検討などが行われる。