JR東日本とソベック、多賀城創建1300年XRスタンプラリーで実証実験を開始


実証実験のキービジュアル

 デジタルコミュニケーション領域でさまざまなソリューションサービスを提供するSoVeC(ソベック、東京都港区)と、JR東日本、ジェイアール東日本企画(jeki)は12日、XR(クロスリアリティ)技術を駆使した実証実験「時空を超える!多賀城創建1300年XRスタンプラリー」「時空を超える!仙台伊達政宗 戦国XR」を開始した。JR東日本がウェルビーイングな社会の実現に向けて取り組む「WaaS共創コンソーシアム」の地域実証活動の一環。多賀城の遺跡エリアや仙台駅を訪れる人々を対象とし、観光満足度向上やエリア回遊を促進することを目的に、11月4日16時まで開催する。

 多賀城市では、今年で多賀城が創建1300周年であることを記念して「多賀城創建1300年記念事業」を展開している。2月にも「時空を超える!創建1300年XRスタンプラリー」を実施しており、市内に設置したXR体験スポットを周遊する企画を展開した。

 今回のイベントでは、2月に実施した時と同様に、多賀城遺跡エリア周辺にXR体験ができるスポットを五つ設定。各スポットでAR(拡張現実)を体験してデジタルスタンプを集める。全てのスタンプが集まると、オリジナル画像がプレゼントされる。

 これに加え、今回は新たに「時空を超える!仙台伊達政宗 戦国XR」も同時開催。仙台駅西口ペデストリアンデッキから駅舎に向けてスマホをかざすと、戦国時代の武将・伊達政宗をモチーフにした特別なXRコンテンツを体験できる。

 二つのスタンプラリーへの参加は、SoVeCが開発した専用アプリ「XR CHANNEL」を使う。アプリは、同社が開発したVPS(Visual Positioning System)技術を活用しており、スマホのカメラ画像から位置情報を認識できる。街の風景とARコンテンツが空間上で連携し、作用し合うような新しい体験が楽しめるという。

 実証実験では、JR東日本がWaaS共創コンソーシアムの運営や駅などでのPRを、jekiは実験の全体推進・計画策定、PR制作・運用を担当。SoVeCは高精度なARコンテンツの作成、配信技術提供、実験で取得した各種データの計測・分析支援を行う。

 実施期間は11月4日までで、午前9時30分から午後4時まで。参加費は無料。詳細はイベントサイト(https://www.gototown.jp/lp/tagajosendaixr/)で確認できる。


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