JR九州は10月10日から来年2月28日までの土・日・祝日、宮崎県内の日南線の宮崎〜南郷南線(宮崎〜南宮崎間は日豊本線)で、観光特急「海幸山幸」の運行を始める。05年の台風の被害の影響で全線廃止となった宮崎県の高千穂鉄道のトロッコ列車2両を、同社が購入し改装した。11年3月の九州新幹線全線開業を控え、南九州の観光を盛り上げる。
「海幸山幸」は潮嶽(うしおだけ)神社(北郷)や青島神社が舞台となっている「海幸彦」「山幸彦」の神話にちなんだ。運転は1日1往復で、定員は1号車「山幸」が指定席21人、2号車「海幸」は自由席30人の計51人。乗車時間は約1時間43分。
客室乗務員が乗務し、観光案内・車内販売を行う。車内販売では、日南線沿線の特産品などを販売。「観光列車」の情報や沿線の観光情報を掲載した観光リーフレット、記念乗車証を配布する。
海幸山幸の車内イメージ