JR九州は3日、九州北部を中心に「焼肉ヌルボン」など飲食店事業を展開する綱屋(福岡市博多区)から、外食事業を承継することを発表した。事業は、綱屋グループ会社の精肉・食材卸販売事業とともに、JR九州が10日に新設した完全子会社「ヌルボン」(福岡市博多区、資本金1千万円)が譲渡を受けた。
JR九州は、コロナ後を見据え、九州の食を通じたエキナカ、マチナカ、鉄道沿線および郊外のにぎわいづくりを推進している。今回の事業譲渡を通じて、九州各県での駅ビルや駅から離れた郊外での店舗展開をするほか、既存の外食グループ会社と仕入れや商品開発などで連携し、外食事業の強化を図る。
新会社であるヌルボンの代表取締役社長には、同社鉄道事業本部営業部担当部長営業部企画課長事務取扱の仲義雄氏が就任する。
網屋は、焼肉ヌルボンなど飲食店を15店舗運営するほか、網屋向けの精肉・食材加工品の卸事業を展開していた。
「本件による22年3月期通期連結業績への影響は軽微である」とJR九州。