JR上場4社 ともに増収増益、黒字化


 JR東日本、東海、西日本、九州の上場4社はこのほど、2023年3月期第1四半期決算(23年4月1日~6月30日)を発表した。新型コロナウイルス感染症の影響があるものの、旅客需要が回復して売り上げが増加。4社とも増収増益、黒字を達成した。通期は4社とも黒字決算を見込んでいる。

全セグメント増益 JR東日本

 JR東日本の第1四半期決算は、売上高が前年同期比28.7%増の5576億1800万円、営業利益が402億9700万円(前年同期は552億5500万円の赤字)、経常利益が259億8700万円(同654億1200万円の赤字)、純利益が189億2200万円(同769億5800万円の赤字)となり増収増益。すべてのセグメントが増収増益となり、3期ぶりの黒字転換となった。

 運輸事業は、鉄道運輸収入が増えるほか、Suicaに係る負債の収益計上時期を変更した。流通・サービス事業は、エキナカ店舗の売り上げが増えた。不動産・ホテル事業は、ホテルやショッピングセンターの売り上げが好調だった。このほか、クレジット事業の売り上げが増加した。

 23年3月期通期決算予想は、売上高が2兆4530億円、営業利益が1530億円、経常利益が980億円、純利益が600億円。

 

旅客増で増収増益 JR東海

 JR東海の第1四半期決算は、売上高が前年同期比71.3%増の3093億4200万円、営業利益が835億4千万円(前年同期は253億600万円の赤字)、経常利益が668億3800万円(同401億8800万円の赤字)、純利益が470億100万円(同284億4200万円の赤字)。コロナ禍の影響はあったが、新幹線、在来線ともに利用が増加して増収増益、3期ぶりの黒字となった。営業費は、物件費やグループ会社で売り上げ原価が増加したが、各損益は黒字に転換した。

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