JRグループ、13年4〜6月に仙台・宮城DC開催


記者会見には同県観光PRキャラクターの「むすび丸」(写真右)も同席

記者会見には同県観光PRキャラクターの「むすび丸」(写真右)も同席

 JRグループ6社(JR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国、JR九州)は9日、同社グループが自治体と協力して重点的に宣伝販売などを行う大型観光キャンペーン「JRデスティネーションキャンペーン(DC)」を、2013年4〜6月に宮城県と仙台市を中心に行うと発表した。仙台・宮城でのDCは、08年以来5年ぶり。DCの開催で、東日本大震災からの復興、再生の姿の強力な発信を図り、観光による地域活性化を目指す。

 同日、宮城県庁で、里見雅行JR東日本仙台支社長、村井嘉浩知事、奥山恵美子仙台市長が共同記者会見を行い発表した。同県内は復興途上の状況にあるが、DC開催を契機に、同県がこれまで取り組んできた「観光王国みやぎ」の実現をあらためて目指す。

 会見で村井知事は「DC開催の決定は、観光復興の推進への弾みとなるだけでなく、県の産業全体の再生と地域経済の回復に大きく貢献するものと大変喜んでいる。春のキャンペーンは知事就任以来初めてなので、春の素晴らしさを全面に出していきたい」、奥山市長は「七夕の開催決定など前に進んでいこうという今、DC開催の決定に大きく背中を押していただいた。広域的な連携により東北全体が盛り上がるようなキャンペーンに育てていければ」と語り、観光を通した復興への誓いを新たにした。

 DCの実施計画について村井知事は「家もないような状況のところにお客さまを呼び込むことは不可能なので、全体を見ながら計画を作っていくが、少し時間をいただきたい」としたものの、入り込み客数については、例年の1、2割アップを目指したいとの考えを示した。

 東北でのJRDCは、青森DCが現在開催中のほか、12年4〜6月に岩手DCが開催される予定。仙台・宮城DC後の13年10〜12月に秋田DCが開催されることも、9日発表された。各DCの開催期間と各DCの前に開催されるプレDCが重複することについて村井知事は、「宮城だけのPRにこだわらず、岩手など他県の知事と意見交換をして、東北全体に相乗効果が得られるようにしていきたい。またDCの開催にかかわらず、隣県の福島も観光地域として大切な地域なので、福島の誘客にも努めたい」と語った。

記者会見には同県観光PRキャラクターの「むすび丸」(写真右)も同席
記者会見には同県観光PRキャラクターの「むすび丸」(写真右)も同席
 
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