日本政府観光局(JNTO)は8日、訪日プロモーションを強化するため、マレーシア・クアラルンプールに海外事務所を開設した。JNTOの海外事務所は世界に17カ所となった。
マレーシアからの昨年の訪日旅行者数は、前年比29・1%増の39万4千人で過去最高。誘客の拡大に向け、LCC(格安航空会社)の就航都市などをPRするほか、人口の約6割を占めるムスリム層を対象に食事や礼拝の環境などについて情報発信する。所長には丸山智惠弥氏が就任した。
JNTOでは、政府が目標に掲げる訪日外国人4千万人の実現を目指し、市場分析やマーケティングの拠点となる海外事務所を増やしている。昨年12月にロシア・モスクワ事務所、今年2月にベトナム・ハノイ事務所を開設した。
インド・デリー、フィリピン・マニラ、イタリア・ローマ、スペイン・マドリードでも新事務所の開設を準備している。