広告会社の全国ネットワーク組織、一般社団法人日本地域広告会社協会(JLAA、理事長・後藤一俊中広会長、会員61社)はこのほど、「地方創生アワード」の受賞者を発表した。最優秀賞には北海道、岡山県観光連盟、高知市が選ばれた。
同アワードは、協会会員がそれぞれの地域で行政関係機関などから受託した事業を対象に選考、毎年表彰している。7回目となる今回は、2022年に実施した事業の中から12件がエントリー、審査の結果、最優秀賞、優秀賞各3事業を決めた。
最優秀賞のうち、岡山県観光連盟の事業は「地域の新たな価値創造で、観光誘客を実現『OKAYAMA ACCENT T―SHIRT』」で、ビザビという会社が受託。
岡山弁Tシャツを開発・展開し、オリジナル自動販売機で販売。販売場所と期間が限定された商品にも関わらず、実績、口コミとも好評を得たという。審査員からは「アイデアがユニークで、観光客の掘り起こしにつながっている」「SNS映え、若者を中心に据えたデザインのほか、自販機などトレンドを押さえた点がいい」と評価された。
高知市の事業は「市観光プロモーション事業 気分高まる観光地『感!高知』」で、こちらもビザビが受託。
体感、食、情感という三つのテーマで展開。ウェブやSNSなどデジタルを中心とした統合型プロモーションで、これまでの歴史や伝統が好きな高齢者から、首都圏の20~30代の女性をメインターゲットにした。審査員の1人は「企画力、進め方、デザイン、見せ方、全てにおいて素晴らしい」と絶賛した。