
JATA髙橋会長
髙橋会長は冒頭、業界で続く不祥事に触れ、「業界の信用を失墜させること」と遺憾の意を表した。業界内で再び同様な不祥事をなくすため、会員企業への実態調査を行っていることを発表した。今後は、コンプライアンスが徹底されていない企業に対し、JATAが「コンプライアンス・コード」を提供するほか、イーラーニングを使用した研修やセミナーを通じて理解を深める取り組みを実施する。髙橋会長は「全国旅行業協会(ANTA)とも連携し、国土交通省内の公益通報(内部告発)相談窓口を周知するなど、業界全体で意識を高めていく」と話した。
髙橋会長は、旅行マーケットの現況について「2019年度比でおおむね8割減とギリギリの状況が続いている」と苦境を口に。今後の回復に向けては、「感染対策と経済活動を両立する上でもGo Toトラベルの再開は欠かせない。昨年は、観光業が主導で行ったワクチン検査パッケージツアーに約8千人が参加したが感染者は出なかった。データを生かし、早期での実施につなげたい」と訴えた。
会員向け記事です。