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あいさつする金井会長
日本旅行業協会(JATA)は16日、旅行業界の諸課題を議論する「経営フォーラム」を東京で開いた。総合テーマは「時流の変化を味方につけよう 自らCHANGEでCHANCEをつかめ」。開会に際し金井耿会長は、このテーマの通り、旅行業の一層の発展に向けて「我々自身が大きく変わる必要がある」と出席者に訴えた。
「業界全体が出口の見えない厳しい状況にあるなかで、明るいものを見つけ出す努力をしなければいけない」と激励した金井会長。そして、「お客さまの旅行意欲を適確にとらえ、品質や価格を含めた旅行内容や流通プロセスの改革、CSの向上などによって旅行の実現に結び付けていければ、我々のビジネスは今なお十分発展できる。そのためには我々自身が大きく変わることが必要不可欠だ」と述べた。
フォーラムでは、歴史家の加来耕三氏が「歴史」を仕事や日常生活に具体的に活用する方法について講演。加来氏は「過去を丹念に調べて現代と比較できれば、未来を読むのは皆さんが考えている以上に簡単だ。答えは必ず過去にある」と語り、(1)歴史をうたがう(2)奇跡や偶然という飛躍する論旨を捨てる(3)数字という合理的な考え方を身近に持つ──の3つのことで歴史学の原理、原則をつかめると示した。
このほか、スタディセッションやパネルディスカッションが、「観光庁2010の施策」「手数料ビジネス終焉の時代に」といったそれぞれ4つの議題別に実施された。
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