日本旅行業協会(JATA)は、10月26、27日に実施した東北復興支援活動「JATAの道プロジェクト」について、11月8日の定例記者会見で報告した。プロジェクトは観光による交流を活発にし、地域経済の振興を図るため、JATA会員旅行会社が主体的に自然歩道「みちのく潮風トレイル」の実地踏査などに取り組むもの。5回目となる今年度は、宮古市北部~中部ルートを中心とした岩手県太平洋岸地域で活動を行った。
当日はJATAの役員や会員旅行会社社員、66人が参加した。岩手県などの地元自治体や環境省の関係者、36人も加わった。
参加者は、みちのく潮風トレイルコースの真崎~沢尻海岸と浄土ヶ浜展望台~潮吹穴を体験ウォーキング。三陸を代表する景勝地の浄土ヶ浜では遊覧船に乗船して視察し、観光復興まちづくりに取り組む山田町では「いか徳利づくり体験」「牡蠣(かき)の殻むき体験」に挑戦。NHK人形劇「ひょっこりひょうたん島」のモデルと言われる蓬莱島も見学した。
活動を終えた参加者のアンケートでは「着型素材として商品化を検討する」「デスティネーションとしては魅力的であり、まずはSNSなどでの情報発信に努める」といった声が聞かれた。