日本音楽著作権協会(JASRAC)が制定したJASRAC音楽文化賞の第4回贈呈式が17日、都内のホテルで行われ、ロビン・トンプソン、「團伊玖磨さんの音楽を楽しむ会」代表の中野政則、「左手のアーカイブ」プロジェクト主宰の智内威雄の各氏が表彰された。
トンプソン氏は、琉球古典音楽の研究や振興活動などを30年以上にわたり行っている。中野氏は、團伊玖磨の作品をゆかりの地で、地域の人々と歌い継ぐ活動を長年にわたりけん引。智内氏は、「左手のためのピアノ作品」という貴重な音楽作品群に光を当て、埋もれた作品の発掘、紹介、作編曲の委嘱などに努め、片手演奏の認知向上と普及振興を行っている。
JASRAC音楽文化賞は、売り上げや利用実績などの数字には表れない地道な活動を行っている個人、団体、作品などに光を当て、音楽文化の発展に寄与した功績をたたえ顕彰することで、今後の活動への励みにしてもらう目的で、2014年11月に創設された。
顕彰候補は、全国各地の報道機関などから寄せられ、有識者で構成する選考委員会により選考される。
JASRACのいではく会長は、「地味ながらも日本の音楽分野に貢献しているたくさんの人がいる。今年も素晴らしい3人を選んでもらえた」などと述べた。