JAL第3四半期、燃油変動で増収減益 LCC連結は各利益上方修正


 JALグループ(JAL)は1月31日、2019年3月期第3四半期決算を発表した。売上高が前年比8.1%増の1兆1310億円、営業利益が同0.2%増の1455億円、純利益が同6.6%減の1065億円だった。国内、国際線および国際貨物の航空需要は順調に推移。売上高が前年を上回るも、OPEC協調減産の期間延長や中東情勢緊迫化など燃油費用の変動が影響し、増収減益となった。

 国内線は、売上高が同1.5%増の4047億円、有償旅客数が同2.0%増の2643万7937人だった。有償座席利用率は過去最高の72.9%を記録。堅調に推移する需要に対応するため、提供座席数の増加に努めた。路線運営面では、昨年7月から日本エアコミューターの運航で、アイランドホッピングルートを新たに開設し、奄美群島エリアのさらなる交流人口拡大に努めるなどした。商品・サービス面では、使いやすいマイレージサービスの実現に向け、10月から特典航空券の予約申込期限を搭乗日前日まで延長。北海道胆振東部地震からの観光需要の回復を応援する取り組みとして、北海道発着路線で特別運賃「応援先得」、JALダイナミックパッケージによる「北海道応援割」「JALで行こう北海道ふっこう割」「北海道義援金ツアー」などの旅行商品販売を展開し、被災地の復興に協力した。訪日外国人需要に対しては、国内線割引運賃「JAL Japan Explorer Pass」について、北海道発着や関西圏を発着する路線で期間限定の値下げを実施し、インバウンドを含めた観光需要の活性化に努めた。

 国際線は、売上高が同16.5%増の4034億円、有償旅客数が同7.8%増の687万2951人だった。有償座席利用率は過去最高の81.8%。需給適合のための客室使用の改修による供給座席数の増加や昨年度に開設した路線の通年化などで積極的に供給を拡大した。路線運営面では、ロシアのS7航空などとのコードシェアを拡大。新路線として、羽田―マニラ線、成田―シアトル線の開設を発表した。商品・サービス面では特典航空券の利便性を高める「JAL国際線特典航空券PLUS」を導入し、キャンセル待ちの場合でも追加のマイルで座席の確保が可能となった。

 通期連結業績予測は、売上高が1兆4880億円、営業利益が1750億円、経常利益が1610億円、純利益が1380億円と、各利益を上方修正した。

 
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