
日本航空(JAL)は3月19日、ボーイング737-8型機を17機追加導入すると発表した。これにより、同型機の導入機数は合計38機となる。JALは国内線・国際線の両方で機材の刷新を進めており、2030年度までに国際線の事業規模を現在の約1.5倍に拡大する計画だ。
JALは昨年3月、ボーイング737-8型機21機の導入を決定していた。今回の追加導入により、現在国内線を中心に運航中の小型機ボーイング737-800型機の更新が加速する。国内線では、ボーイング737-8型機に加え、ボーイング767型機の更新機材としてエアバスA321neo型機11機の導入も決定済みだ。これらの新型機は主に羽田空港発着路線に投入される予定で、需要に適した機材配置により収益性の向上を図る。
国際線においても、JALは機材の刷新を進めている。ボーイング787-9型機10機とエアバスA350-900型機20機の導入を予定しており、傘下のLCC(格安航空会社)であるZIPAIRにもJALから787-9型機を配転する。これらの新型機導入により、2030年度には国際線の事業規模を2023年度比で約1.5倍に拡大する計画だ。特に成長が見込まれる北米・アジア路線を中心に、便数増加と機材の大型化によってサービス品質と利便性の向上を図る。
今回の追加導入を含め、JALグループが今後導入する航空機は合計で90機規模に達する。同社は2030年以降の成長を見据え、早期に機材発注を行うことで確実な成長を目指している。柔軟性のある機材計画を立て、新造機の導入に備えているという。
JALは最新鋭機材の導入加速により、顧客サービスの向上を図るとともに、省燃費機材への更新によってCO2排出量のさらなる削減にも取り組む方針だ。
【今後の導入確定機材内訳】