
没入型技術で未来の空の旅を先取り
日本航空株式会社(JAL)は9日、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の「スマートモビリティ万博 空飛ぶクルマ」展示施設内に設置するイマーシブシアター「SoraCruise by Japan Airlines」(そらクルーズ)をメディア向けに先行公開した。次世代モビリティが創る未来の空を体験できる画期的な取り組み。
JALが掲げる未来構想「JAL FUTURE MAP」に描かれた空飛ぶクルマの世界を、リアルな映像や立体音響、振動で表現。まるで実際に搭乗しているかのような臨場感を提供する。大阪上空をはじめ、様々な場所を巡る飛行体験が可能だ。1951年から続くJALのエアモビリティへの挑戦の歴史を背景に、未来の空の旅へと観客を誘う。
シアター本編以外にも、空飛ぶクルマのデジタルお絵描き体験コーナーを用意。子どもから大人まで楽しめる内容となっている。
当日の先行公開では、JAL常務執行役員西日本支社長の宮坂久美子氏が挨拶。「まるで空飛ぶクルマに乗っているかのよう。大阪の上空をはじめ、様々な場所を巡る飛行体験を、ワクワクしながら楽しんでいただくことをコンセプトとしています」と語った。さらに、「イマーシブソリューションでの臨場感から、JALの次世代モビリティが創る未来の空を体験していただければ」と、シアターへの期待を述べた。
JAL担当者からは、シアターの詳細な説明があった。「離陸・着陸のシーンにはこだわっており、実機を視察しているJALパイロットと制作チームとともに作り込みました」と、リアリティへのこだわりを強調。また、「眼下に広がるリアルな大阪、関西の風景も見所です」と、地域性も重視していることを明かした。
デジタルお絵描き体験については、「子供たちが空飛ぶクルマについて自分でデザインすることで、交流しながら一緒に空飛ぶクルマの世界をつくる展示にしたい」という思いが込められているという。
このシアターは、単なる未来技術の展示にとどまらない。空の移動がより身近になる未来を、体感的に理解できる場となっている。JALは、この体験を通じて、来場者に空飛ぶクルマが日常に溶け込む世界を想像してもらいたいと考えている。
「そらクルーズ」は、4月13日から開催される大阪・関西万博で一般公開される。