国土交通相は3月27日、「(仮称)広島市南区的場町1丁目ホテル計画」を都市再生特別措置法の民間誘導施設等整備事業計画に認定した。合同会社ホテルセンチュリー21広島が申請したもので、IHGホテルズ&リゾーツ(IHG)が2027年下半期に「voco広島」を開業する予定。運営はIHGと運営受託契約を締結した、ホテル開発・保有・運営事業を展開するサムティ(大阪市)が担う。
民間誘導施設等整備事業計画は、市町村が作成した立地適正化計画に書かれた「都市機能誘導区域」内で、誘導施設または施設利用者の利便性の増加に寄与する施設を含む建築物を整備する場合、民間事業者が作成し国土交通省に申請できる計画のこと。一定の基準に達して国土交通相の認定を受ければ、民間都市開発推進機構による金融支援を受けることができる。
事業計画によれば、広島駅周辺広島市南区的場町1丁目に高品質な宿泊施設や地域に開かれたレストラン、交差点に面する空地などを整備し、都市機能のさらなる発展、インバウンド需要の取り組みなどの都市の国際競争力の強化をはかる。国土交通省では滞在空間の高質化や歩行者等の安全・快適性の向上、広島駅周辺における災害時の安全確保に繋がることが期待できるとしている。
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