宿泊施設の予約・販売管理システム「TL―リンカーン」を提供するシーナッツ(東京都港区)は8日、新たな対応販売先としてIACEトラベル(東京都中央区)との連携を開始した。IACEトラベルは北海道から沖縄まで日本全国26の支店、営業所を展開。海外はメキシコ、カナダに支店を構え、米国にも強いネットワークを持つ。
今回の連携により、TL―リンカーンの導入施設は、IACEトラベルに提供する部屋タイプやプランをTL―リンカーンの「共通在庫サービス」を使って作成でき、同システムで管理されている他のネット販売先と共有することで、残室、料金の一括調整が可能になる。
また、通知受信連携による予約情報のデータ化と併せて、よりシームレスな残室・料金管理を実現できる。「TL―リンカーン導入施設は手間なく販売チャネルを広げることが可能」とシーナッツ。すでに共通在庫サービスの利用がある宿泊施設は、作成済みの部屋タイプやプランを流用して販売できる。
IACEトラベルは、航空券や鉄道、テーマパークと宿泊施設を組み合わせたオンライン企画商品を強化している。同社の特色である米軍基地内やコア事業であるBTM(ビジネストラベルマネジメント)の顧客へも販売が可能という。
共通在庫サービスは、宿泊施設がTL―リンカーン上に直接登録した残室や料金情報を各販売先が取得できるインターフェース。TL―リンカーン上の在庫数を確認して販売される仕組みのため、宿泊施設はオーバーブックの可能性を低減できる。