Go Toトラベル事業の不正受給を調査していた観光庁は、エイチ・アイ・エス(HIS)の連結子会社のジャパンホリデートラベル、ミキ・ツーリストと、HISの元社長が社長を務めるホテル運営会社のJHATに関して、宿泊実体がないのに旅行割引分の給付金などを申請、受給していたとする調査結果を12月28日に公表した。不正受給分の返還を求め、刑事告訴も視野に継続して調査を進める。再開予定のGo Toトラベルについては、3社の事業への参加を停止する。HISに関しては、事業への参加は停止しないが、ガバナンスの欠如で厳重注意とした。
観光庁とGo Toトラベル事務局が12月28日に公表した調査結果によると、JHATは、ミキ・ツーリスト社員の名義を使い、宿泊実体がない旅行割引分の給付金として2856万円を申請し、うち428万4千円を受給した。地域共通クーポンは1224万円の発行を受け、うち1223万円を使用した。10月22日~12月21日に本来4800人泊分の宿泊があるべきところ、実際は114人泊しか行われなかった。
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