エイチ・アイ・エス(HIS)が出資するタイのチャーター便専門航空会社、アジア アトランティック エアラインズ(AAA)は来年1〜3月、タイ・バンコクから日本の空港を経由し、シンガポールやカンボジア、インドネシアに向かうチャーター21便を運航する。HISは、今回のチャーター便設定で5千人を超えるタイ人の訪日客を見込んでいる。
今回のチャーター便は、AAAがこれまで乗り入れたことがある成田や関空、福岡だけではなく、北海道から九州までの乗り入れたことがない12空港も経由する。バンコク発の訪日客を対象とした旅行商品の販売は、大部分をHISバンコク支店が担当する。
雪がないタイでは、雪が降る北海道の人気は高く、HISでは、さっぽろ雪まつりなどのイベントを盛り込んだ旅行商品を造成。北海道以外でも、温泉や自然、食など、その土地の観光資源を生かした商品を造成し、日本の魅力をPRしている。
日本の空港に到着したチャーター機は、訪日客を降ろした後、日本人客を乗せて東南アジアの観光地に向かう。地方在住者にとっては、外国への定期便が就航していない地方空港から気軽に海外旅行に行くことができるとあって、人気が高まりそうだ。