HIS中間決算、売上高3778億円で過去最高

  • 2019年6月29日

中間決算発表の様子

海旅、電力好調で増収増益

 エイチ・アイ・エス(HIS)は7日、2019年10月期中間決算(18年11月1日~19年4月30日)を発表した。売上高が前年比10.7%増の3778億3900万円、営業利益が同17.2%増の89億7900万円、経常利益が同13.0%増の88億7400万円、四半期純利益が同37.9%増の49億6400万円。旅行事業やエネルギー事業が好調に推移するなど、売上高は過去最高で増収増益となった。

 旅行事業は、売上高が10.9%増の3368億3100万円、営業利益が46.8%の62億100万円と共に過去最高。日本での旅行事業は、大型連休を見据えた早期の商品展開でロング方面を中心に好調に推移した。座席供給数が増加したグアムや東アジア情勢により低調だった韓国が復調した。雪まつりシーズンの北海道、新たに空港が開業した宮古島もけん引した。訪日旅行では、低価格による競争激化による原価率の悪化やシェア確保のための人員増などにより、営業損失9億円を計上。海外の旅行事業では欧州方面が好調に推移するほか、GW需要の取り込みが奏功した。営業拠点は国内265拠点、海外69カ国157都市266拠点となった。

 ハウステンボス(HTB)グループは、売上高は9.1%減の136億8900万円、営業利益が29.4%減の26億8千万円だった。19世紀末のアーティスト「ミュシャ」の作品を世界最多の約500点展示した「ミュシャ展」など新たなイベントを展開した。入場者数は、訪日マーケットの減少や新規イベントの減少が影響し、6.5%減の130万4千人だった。

 ホテル事業は、売上高が同0.6%減の62億500万円、営業利益が34.4%減の4億6700万円、EBITDAベースでは24.7%減の10億4400万円。「変なホテル」を西日本中心に4軒新規開業するも、ウォーターマークホテルの売却や開業費用の増加が影響し、減収減益となった。

 九州産交グループは、売上高が同2.9%増の111億5500万円、営業利益が14.8%減の2億9700万円。空港線など高速バスの輸送人員増加や整備事業が伸長し増収となるも、人件費など売上原価増加の影響を受け減益となった。

 エネルギー事業は、売上高が78.8%増の92億8100万円、営業利益が3億6300万円(前年同期は営業損失3億7300万円)だった。電力小売り事業での契約数の増加、調達先の多様化を図り増収となった。

 19年10月期の連結業績予想は、売上高が同7.9%増の7860億円、営業利益が10.6%増の2千億円、経常利益が7.7%増の2100億円、当期純利益が0.6%減の1100億円。下期は、GW特需の反動によりレジャー需要が落ち着くと予想している。

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