エイチ・アイ・エス(HIS)は、訪日客の増加が見込まれるインドネシアでの店舗展開を加速させる。地元で旅行業務を展開する会社と提携し、同国内の店舗数を、現在の6店舗から、5年後をめどに200店舗まで拡大する予定。
HISは同国での事業拡大のため、このほど同国最大の通信企業「PT.テレコムニカシ・インドネシアグループ」の旅行事業を行う会社「テレコムユニバーシティ」と業務提携契約を締結した。
3年以内に100店舗を達成し、その後200店舗まで拡大させる計画。拡大のスピードを早めるため、店舗の6割を現地企業による代理店方式、4割を直営店として運営する。これまで直営店のみで扱っていた同国発のパッケージツアーや航空券、JRパスといった旅行商品を販売委託し、販売流通を拡大する。
同国での事業拡大を図る目的について、HIS経営企画室は「現地の人の所得が上がるにつれて海外旅行需要が高くなってきている。特に訪日旅行人気が高まっており、事業拡大の好機になっている」と説明している。
HISは同国で訪日旅行に注力するだけではなく、55カ国169拠点のネットワークを生かし、日本を経由しない送受客の旅行商品も販売する。