赤羽一嘉国土交通相は10月29日の会見で、北海道倶知安町で行われたG20(主要20カ国・地域)観光大臣会合(10月25、26日)の成果について「各国が共有する課題である持続可能な観光を実現するための観光マネジメントや技術革新について率直に議論し、各国の最先端の知見を共有できた」と述べ、その知見を生かし、日本の「観光先進国」の実現にもつなげていく意欲を示した。
G20観光大臣会合の結果は、「北海道倶知安宣言」にまとめられた。各国が協調して、観光の持続的な発展、観光を通じたSDGs(持続可能な開発目標)への貢献に取り組むことで一致。観光分野の災害対応能力向上や女性の活躍の推進でも合意した。
また、G20観光大臣会合に併せて、赤羽国交相は、参加したフィリピン、サウジアラビア、スペイン、韓国の観光担当相とそれぞれに会談。国際機関では、世界観光機関(UNWTO)、アドベンチャー・トラベル・トレード・アソシエーション(ATTA)の代表とも会談した。
UNWTOとの会談では「UNWTOガストロノミーツーリズム世界フォーラム」について、ATTAとの会談では「アドベンチャートラベルワールドサミット」について、それぞれ日本での開催に向けた働き掛けを行った。