政府 デジタル田園都市国家構想の総合戦略
デジタル技術を生かして地方創生を実現する政府の「デジタル田園都市国家構想」に関して総合戦略が策定された。観光については、国内外の需要を地域に取り込み、地方経済を支える重要な産業と位置付け、観光産業のDX(デジタル・トランスフォーメーション)の目指すべき方向性が示された。特に、観光地経営の中核を担うDMO(観光地域づくり法人)に対しては、関係者のデジタル実装を促し、地域全体の収益を拡大するため、DX戦略の策定を促すことが盛り込まれた。
昨年12月23日に閣議決定されたデジタル田園都市国家構想総合戦略は、第2期「まち・ひと・しごと創生総合戦略」(2020改訂版)を変更、抜本的に改訂したもので、2023年度からの5カ年計画。デジタル田園都市国家構想の基本方針(22年6月閣議決定)に沿って、中長期的な方向性、重要業績評価指標(KPI)、必要な施策などが示されている。
総合戦略では、観光DXの推進に関し、旅行消費を通じた地域全体の収益拡大を目的として、旅行者の消費拡大や再来訪の促進につながるよう、(1)旅行者の利便性向上・周遊促進(2)観光産業の生産性向上(3)観光地経営の高度化―などを施策の方向性に位置付けた。
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