宝産商(長野県茅野市)が開発した「換気モニター」は、空気中のCO₂(二酸化炭素)濃度を測定し3密を避けるシステムだ。合資会社親湯温泉(茅野市)で、コロナ対策として採用され、経営する3軒の旅館の大浴場にこのほど設置された。
人が密集するほどCO₂濃度が上昇する原理を利用した。モニター画面での緑、黄、赤の3段階の表示と警告音でCO₂濃度を知らせ、密を避けた利用を呼び掛ける。
3段階表示の緑色(CO₂濃度0~999ppm)は、換気が良好で密集していない状態を表す。黄色(同千~1499ppm)は、やや密集しており、換気を推奨。赤色(同1500ppm以上)は、密集しているので換気が必要だ。
親湯温泉では、以前から30項目以上の衛生・消毒プログラムを導入するなど感染症対策に取り組んできた。大浴場では宿泊客には3密を避けた利用を呼び掛けていたが、今まで明確な3密の基準がなく、個人の判断にゆだねられていたうえ、脱衣場に入らないと状況が分からないという不便さがあった。そういった問題を解決するため換気モニターの導入を決めた。
換気モニター