政府は15日、2010年秋に日本で開催する予定のアジア太平洋経済協力会議(APEC)の関係閣僚会合の開催地を決めた。1県7市で開かれ、観光大臣会合は奈良市が選ばれた。
首脳会議の会場はすでに横浜市が決まっていたが、その他については関係省庁と調整の上、決定した。詳しい開催日程は未定。
観光大臣以外の会合は貿易担当大臣が札幌市、財務大臣が京都市、中小企業大臣が岐阜市、エネルギー大臣が福井市、電気通信・情報産業大臣が沖縄県。また、高級実務者会合(SOM)は広島市と仙台市で開かれることが決まった。
奈良県は10年から開催する「平城遷都1300年祭」の事業計画に国際会議の誘致を掲げており今回の観光大臣会合決定を歓迎。「認知度は決して高くないだけに、これを機に奈良の良さをアピールしたい」(国際観光課)と意気込む。
また、荒井正吾知事は同日の会見で「(観光大臣会合という)グレードの高い国際会議の開催は初めて。訪れた人に満足して帰っていただけるよう、しっかりと対応したい」と述べた。