ANTA定時総会、20年度会費を減額 コロナ支援の特例措置


総会の様子

 全国旅行業協会(ANTA、5607会員)は6月30日、2020年度定時総会を東京都千代田区の都市センターホテルで開いた。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で厳しい経営状況にある会員を支援するため、20年度の特例措置として本部会費の減額を決めた。第2種旅行業会員は現行の4万円を3万円に、第3種旅行業会員は現行の3万円を2万円にした。

 会の冒頭、公務により欠席した二階俊博会長(衆院議員)に代わってあいさつした近藤幸二副会長は「先日会長にお会いした際、『なかなか厳しいです。大変です』と申し上げたら、『こういう時こそ、にっこり笑って、元気でいなさい』と言われた。これを皆さんにお伝えしたい」と二階会長からの励ましの言葉を紹介した。

 来賓として観光庁の田端浩長官が出席。8月から開始予定の国内旅行需要喚起策「Go To トラベルキャンペーン」について、「単純な1泊2日型が多いと日本の国内旅行は言われているが、その地域のいいところを見て長く滞在するようなスタイルにしていきたい。プロの旅行会社として企画力、提案力を駆使していろいろな商品を発信していってほしい」とANTA会員に期待をかけた。ほか来賓として株式会社全旅の中間幹夫社長も出席した。

 議事では2019年度事業について、福島県送客キャンペーンによって目標の10万人を上回る14万人を送客したこと、20年2月に熊本市で「第15回国内観光活性化フォーラムinくまもと」を盛大に開催したことなどを報告。決算と併せて審議し、承認された。

 20年度事業計画・予算も審議し、原案通り可決された。20年度は、旅行業界を取り巻く環境変化に迅速に対応して、旅行業の発展と旅行者の安全・安心の確保のための事業を重点的、効率的に実施する。国内旅行の振興に関しては、21年2月に「第16回国内観光活性化フォーラム」を山梨県甲府市で開催し、地元が誇る観光資源の魅力を全国に発信し、国内観光の活性化につなげるとともに、会員活動の活性化、地元自治体などの連携強化を図る。新型コロナウイルス感染症対策としては、政府の緊急対策を会員に周知するなどして万全の対応に努める。

 総会では令和2年度会長表彰受賞者も発表。うち「支部長・運営委員の部」の受賞者は、だいきゅう観光社・大久光昭、松本ツアーサービス・三澤弘、トラベルプラザ・長崎義一、静岡総合観光・遠藤勝久の4氏。


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