全国旅行業協会(ANTA、二階俊博会長)は、東日本大震災からの国内観光の復興と日本各地の観光振興を支援するためのポスターを作成し、全国の観光関係団体などへ12月中旬に配布した。東北・東日本編、中国・四国編に続く第3弾となる近畿編のポスター=写真=で、近畿をメーンとする日本各地への旅行に誘っている。
風評被害の払拭、正確な情報の提供、東北・東日本への送客支援、修学旅行の誘致、東北産食材の使用などを呼び掛ける「東北・東日本観光復興キャンペーン」の一環。キャンペーンは観光庁の後援を得て2011年11月から実施している。
ポスターは「『地旅』で出会う日本の笑顔 でかけよう近畿! おもてなしの日本へ!」と題して、近畿地方の主な祭りなどをデザイン。和歌山県の「熊野詣の平安衣装」「那智の火祭り」、奈良県の「春日祭」「奈良公園の鹿」、京都府の「祇園祭」「小町をどり」、大阪府の「天神祭」、滋賀県の「長浜曳山祭」「信楽焼き(タヌキ)」、兵庫県の「赤穂義士祭」が描かれている。
配布先は全国の観光協会をはじめとする観光関係団体、観光庁、経済産業省、47都道府県の観光振興部署、商工会議所など約700カ所。ANTA会員の5500旅行会社には、同様のデザインのカレンダーを会報誌とともに送付した。