ANAホールディングス(HD)は10月20日、Virgin Orbit(ヴァージン・オービット、米国カリフォルニア州)と日本国内での航空機を利用した人工衛星打ち上げ事業の展開に向けた基本合意書を締結した。アジア発の航空機を利用した人工衛星打ち上げ事業の展開向けた動きを加速する。
今回の締結は、両者が2019年6月に発表したパートナーシップを強化し、回収したジャンボジェット(ボーイング747―400型機)を使用して高度約10キロでロケットを航空機から切り離して打ち上げる、ヴァージン・オービットの技術を活用した日本国内での人工衛星打ち上げ事業の実現に向けた具体的な協議を行うことが目的。
ANAHDは、事業展開に必要な国内での許認可の取得、ロケットの衛星搭載スペースの販売、宇宙港で使用する地上支援機材の手配・輸送、ファイナンスの組成などの役割を担うことで、事業の実現並びに日本の宇宙産業の拡大に貢献する。また、衛星搭載スペースの販売は国内独占販売権を取得し、多角化事業を担う全日空商事と協業することでビジネスの拡大を目指す。
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